DESIGN

公共デザイン

さかさ川通りの
デザイン

Redevelopment of Sakasa-gawa road

400年前にさかのぼる六郷用水の分水だった旧逆川が地下を流れ、大正後期から昭和初期には松竹蒲田撮影所が隣接、戦後は蒲田橋という名前の橋が架けられるなど、古くから蒲田の中心でありながら、裏通りとなって久しかった全長180mの旧逆川道路。その再整備は、専門家と街の人々が検討会を組織し、自治体との協議を重ねながら2年間をかけて基本デザインをつくり、提案することで進められました。

デザインのテーマは、「訪れた人の五感に優しい自然素材を使用した、ベーシックで風化しないデザイン」と「いつも何かが行われている街路の楽しみ」。歩行空間が基軸であるという意識づけ、イベント利用のしやすさ、空間的な連続性、逆川の記憶の継承などに、さまざまな工夫が凝らされています。なかでも、借景に合わせてポケットパークのように配された約20種類の樹木、蛇行する道路線形と交差するストライプの舗装パターンは、全国でもめずらしい試み。三角広場の水のオブジェは、さかさ川通りを経て呑川緑道へと注ぐ水源、ベンチは川辺の小石を連想させます。

三角広場の水のオブジェ

約20種類の樹木

小石のベンチ

ロゴマークを使用したフラッグ

ストライプの舗装パターン

設計・ランドスケープデザイン

蒲田再開発推進委員会旧逆川道路デザイン検討専門委員会

 

 早稲田大学卯月盛夫研究室

 古谷デザイン建築設計事務所

 TOSHIO SHIMIZU ART OFFICE

 ソシオミュゼ・デザイン株式会社

実施設計

三井共同建設コンサルタント株式会社